飼い主を探して三千里①
確か、前にも飼い主を探したって話をしたと思います。
もちろん、その時は空振りに終わったわけですから、
今のボクもこうして飼い主探しをしているわけですが。
・・・前回は、飼ってくれそうな人に甘えることで、
どうにか「家においで」と言うセリフを引き出そうとしていた。
でも、その作戦は見事に空振ったので、今度は作戦を変えようと思う。
何て言うか、もうちょっとアグレッシブになってみると言うか、
勝手に居付いてしまって「しょうがないなぁ」って感じに持って行こうと思う。
・・・言うならば、不法占拠して、なぁなぁのうちに居候してしまうって感じだ。
人間の時にやったら犯罪だけど、猫なら許されるハズだ。
(もし許されなかったら保健所に連行されちゃうのかな?)
まぁ、そんなわけで、猫が好きそうな人間に近付いて行って、
餌をくれた段階で懐いて居付いてしまえばいいと思うわけです。
と、言う訳で、ボクの飼い主探しの旅の第二章が始まろうとしていたのだった。
・・・って、ナレーションっぽく言ってみたんですけど、どうですか?
何だか、これから壮大な冒険が待っている感じがしませんか?
いや、まぁ、実際は大したことが起きないと思うんですけど、
って言うか、ボクとしてはたいしたことが起きない方がいいんですけど。
だって、波乱万丈な人生もそれはそれで面白いけど、
やはり、人生、平穏が一番ですって。
この状態で波乱万丈って言ったら、死の危険がありますからね。
ボクは、刺激があるけど危険な人生よりも、
刺激がないけど安全な人生がいいんですよ。
・・・猫になった時点で人生じゃないですけど。
とにかく、これからは平穏に過ごしたいです・・・
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もちろん、その時は空振りに終わったわけですから、
今のボクもこうして飼い主探しをしているわけですが。
・・・前回は、飼ってくれそうな人に甘えることで、
どうにか「家においで」と言うセリフを引き出そうとしていた。
でも、その作戦は見事に空振ったので、今度は作戦を変えようと思う。
何て言うか、もうちょっとアグレッシブになってみると言うか、
勝手に居付いてしまって「しょうがないなぁ」って感じに持って行こうと思う。
・・・言うならば、不法占拠して、なぁなぁのうちに居候してしまうって感じだ。
人間の時にやったら犯罪だけど、猫なら許されるハズだ。
(もし許されなかったら保健所に連行されちゃうのかな?)
まぁ、そんなわけで、猫が好きそうな人間に近付いて行って、
餌をくれた段階で懐いて居付いてしまえばいいと思うわけです。
と、言う訳で、ボクの飼い主探しの旅の第二章が始まろうとしていたのだった。
・・・って、ナレーションっぽく言ってみたんですけど、どうですか?
何だか、これから壮大な冒険が待っている感じがしませんか?
いや、まぁ、実際は大したことが起きないと思うんですけど、
って言うか、ボクとしてはたいしたことが起きない方がいいんですけど。
だって、波乱万丈な人生もそれはそれで面白いけど、
やはり、人生、平穏が一番ですって。
この状態で波乱万丈って言ったら、死の危険がありますからね。
ボクは、刺激があるけど危険な人生よりも、
刺激がないけど安全な人生がいいんですよ。
・・・猫になった時点で人生じゃないですけど。
とにかく、これからは平穏に過ごしたいです・・・
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とりあえず、思うこと
前回、排便で困っていると嘆きましたよね?
まぁ、結果からお話しますと・・・
・・・ボクは、今日、人としてのプライドを捨てました。
いや、もはや猫なんですから、気にすること自体間違っているのかも知れませんが、
それでも、ボクはわずかに残っていた「文化的な生物」としての「何か」を失いました。
ええ、つまり、野外で排便をしたわけですよ。
そりゃ、生理的欲求には勝てませんよ。
世の中には我慢しなきゃいけないことと、我慢しちゃいけないことがありますからね。
後悔はしていません。
でも、嘆きたい気分です。
発情期でもないのに「にゃ~~お」と叫びたいです。
・・・うぅぅ、もう、本当に猫なんだなぁ。
排便をした後に、トイレットペーパーで拭かないと言う、この新感触。
恐らくは、オムツを履いていた頃の感覚でしょう。
トイレを覚えてからは、拭いてましたもんね。
まぁ、ちなみに、キレがよかったので、そこまで不快ではないです。
ただ、下痢とかしたら、地獄だろうなぁと思うんですけど、
そう言う場合って、他のみなさんはどうしてるんでしょうね?
って言うか、風邪引いたり、病気にかかったりしたら、
ボクは一体どうすればいいんでしょうか?
看病してくれる仲間もいませんし(今のところハグレ者です)、
動物病院に言っても文無しですから、相手にしてくれませんよね?
あ、飼い猫になれば、そこら辺の問題も解決しますね?
・・・とにかく、飼い主を探そう。
もう、選り好みはしません。
飼ってくれるなら、誰でもいいです。
ボクは心の底から誓いました。
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まぁ、結果からお話しますと・・・
・・・ボクは、今日、人としてのプライドを捨てました。
いや、もはや猫なんですから、気にすること自体間違っているのかも知れませんが、
それでも、ボクはわずかに残っていた「文化的な生物」としての「何か」を失いました。
ええ、つまり、野外で排便をしたわけですよ。
そりゃ、生理的欲求には勝てませんよ。
世の中には我慢しなきゃいけないことと、我慢しちゃいけないことがありますからね。
後悔はしていません。
でも、嘆きたい気分です。
発情期でもないのに「にゃ~~お」と叫びたいです。
・・・うぅぅ、もう、本当に猫なんだなぁ。
排便をした後に、トイレットペーパーで拭かないと言う、この新感触。
恐らくは、オムツを履いていた頃の感覚でしょう。
トイレを覚えてからは、拭いてましたもんね。
まぁ、ちなみに、キレがよかったので、そこまで不快ではないです。
ただ、下痢とかしたら、地獄だろうなぁと思うんですけど、
そう言う場合って、他のみなさんはどうしてるんでしょうね?
って言うか、風邪引いたり、病気にかかったりしたら、
ボクは一体どうすればいいんでしょうか?
看病してくれる仲間もいませんし(今のところハグレ者です)、
動物病院に言っても文無しですから、相手にしてくれませんよね?
あ、飼い猫になれば、そこら辺の問題も解決しますね?
・・・とにかく、飼い主を探そう。
もう、選り好みはしません。
飼ってくれるなら、誰でもいいです。
ボクは心の底から誓いました。
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困ったニャア
いやぁ、困った。
実に、困った。
先程までは「寝る場所」をどうしようか悩んでいたのだが、
今は、それ以上に「どうしようもない事態」に襲われていたのだった。
と言うのも、今のボクは猛烈に排便行為がしたいのだ。
・・・「だから何?」とか言わないで下さいね?
ボクにとっては、かなり切実な問題なんですから。
だって、考えてみてください。
あなたは、いきなり「野外で排便しろ」と言われてできますか?
ボクはそっち方面の性癖はないので、そんな羞恥プレイできません。
いえ、そりゃあ、今のボクは猫ですから、
人間的な感情(羞恥心とか)なんてあってないようなものです。
でも、今までボクは人間として生きていたわけですよ。
もう、人間としての常識が、習慣が根付いてしまっているわけですよ。
たとえるなら、家畜として育てられた家畜(馬とか)を、
「さぁ、野性に帰れ!!」と野に放ったら即効でくたばるのと同じです。
もう、ボクは人間社会において生活するような生物として完成しているんです。
それなのに、イキナリ野生に帰れって言われても、ちょいと無理があります。
野外で排便なんて、とてもじゃないけどできません。
・・・いえ、人間でも、文化によっては野外でしている方もいらっしゃるでしょうが、
生憎と、ボクの生まれ育った日本と言う国では排便行為はトイレでするのが文化なんです。
ちなみに、ボクは男ですので、排尿行為でしたら外ですることはあったため、
排尿行為は実にスマートかつダイナミックに行えましたことを報告しておきます。
何て言うか、誰にも咎められない立ちションですからね、すこぶる快適に行えましたよ。
何だか、下の話しかしていませんが、
とにかく、ボクは排便に付いて、非常に困っているのです。
・・・さて、どうしたもんでしょうね?
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実に、困った。
先程までは「寝る場所」をどうしようか悩んでいたのだが、
今は、それ以上に「どうしようもない事態」に襲われていたのだった。
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ボクにとっては、かなり切実な問題なんですから。
だって、考えてみてください。
あなたは、いきなり「野外で排便しろ」と言われてできますか?
ボクはそっち方面の性癖はないので、そんな羞恥プレイできません。
いえ、そりゃあ、今のボクは猫ですから、
人間的な感情(羞恥心とか)なんてあってないようなものです。
でも、今までボクは人間として生きていたわけですよ。
もう、人間としての常識が、習慣が根付いてしまっているわけですよ。
たとえるなら、家畜として育てられた家畜(馬とか)を、
「さぁ、野性に帰れ!!」と野に放ったら即効でくたばるのと同じです。
もう、ボクは人間社会において生活するような生物として完成しているんです。
それなのに、イキナリ野生に帰れって言われても、ちょいと無理があります。
野外で排便なんて、とてもじゃないけどできません。
・・・いえ、人間でも、文化によっては野外でしている方もいらっしゃるでしょうが、
生憎と、ボクの生まれ育った日本と言う国では排便行為はトイレでするのが文化なんです。
ちなみに、ボクは男ですので、排尿行為でしたら外ですることはあったため、
排尿行為は実にスマートかつダイナミックに行えましたことを報告しておきます。
何て言うか、誰にも咎められない立ちションですからね、すこぶる快適に行えましたよ。
何だか、下の話しかしていませんが、
とにかく、ボクは排便に付いて、非常に困っているのです。
・・・さて、どうしたもんでしょうね?
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放浪
ボクが猫としての人生を楽しもうと思ってから、しばらくの時間が流れた。
結論から話そう。
人生、甘くない。
いや、もはやボクは猫なんだけど、
とにかく、人生は甘くなかった。
と言うのも、ボクが「極楽な生活」を送るためには、「飼い主」が必要なわけで、
そのためには、ボクを飼ってくれる「飼い主」を探さなければならなかったからだ。
人によっては、「それのどこが大変なんだ?」と、思う人もいるだろう。
・・・でも、よく考えて欲しい。
「自分」の「飼い主」なんて探したことありますかい?
普通はないはずだ。
・・・って言うか、ないのが普通だ。
特殊な性癖を持っているわけではないボクは、
自分の飼い主を探したことなどあるわけがないのだ。
そりゃ、捨て猫の飼い主を探したことくらい、ボクにもあったよ?
でも、いざ自分が「拾われる側」になると、
「この猫ちゃん、飼ってくれませんか?」なんて言えない。
いや、プライドとかそんな問題ではなく、物理的にだ。
だって、猫はしゃべれないからね。
どう頑張っても「飼ってください」なんて言えやしない。
だから、苦肉の策として「飼ってください」オーラを発して、
寂しそうな一人暮らしのお年寄りに近付いてみたり、
寂しそうな一人暮らしの女性に甘えてみたりしたんだけど、
・・・結果は、どれも空振りだった。
まぁ、エサはもらえたから喰うには困らないだろうけど、
このままだと、今日寝る場所がないや・・・
・・・さて、どうしたもんかな?
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結論から話そう。
人生、甘くない。
いや、もはやボクは猫なんだけど、
とにかく、人生は甘くなかった。
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そのためには、ボクを飼ってくれる「飼い主」を探さなければならなかったからだ。
人によっては、「それのどこが大変なんだ?」と、思う人もいるだろう。
・・・でも、よく考えて欲しい。
「自分」の「飼い主」なんて探したことありますかい?
普通はないはずだ。
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特殊な性癖を持っているわけではないボクは、
自分の飼い主を探したことなどあるわけがないのだ。
そりゃ、捨て猫の飼い主を探したことくらい、ボクにもあったよ?
でも、いざ自分が「拾われる側」になると、
「この猫ちゃん、飼ってくれませんか?」なんて言えない。
いや、プライドとかそんな問題ではなく、物理的にだ。
だって、猫はしゃべれないからね。
どう頑張っても「飼ってください」なんて言えやしない。
だから、苦肉の策として「飼ってください」オーラを発して、
寂しそうな一人暮らしのお年寄りに近付いてみたり、
寂しそうな一人暮らしの女性に甘えてみたりしたんだけど、
・・・結果は、どれも空振りだった。
まぁ、エサはもらえたから喰うには困らないだろうけど、
このままだと、今日寝る場所がないや・・・
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極楽と地獄
「あの猫」から「命」を分けてもらってからのボクは、
一言で言うと、惨め以外の何者でもなかった。
あの後、光に包まれて意識を失った後、
目が覚めると、ボクは猫になっていた。
それは、今まで何度も語っているので、わかっていただけただろう。
でも、その時のボクには、初めてのことだったので、
そりゃもう、情けなくも取り乱しに取り乱したさ。
「うぎゃー!!」って叫んだね、周囲も憚らず。
でも、実際に口から出たのは、「フギャー!!」って鳴く声だったけどね。
力の限り走り回ったね、周囲の目など気にせず。
でも、みんな猫が狂ったように走り回っていても、気にしなかったね。
・・・だって、目が覚めたら、猫になっているんだよ?
これを驚かずに何に驚けって言うんだろう?
って、レベルのショックだったよ、いや、マジで。
しかもさ、確認の為に自分の家に帰ってみたら、
何と、ボクの葬式の真っ最中だったから、もう笑うしかなかったね。
でも、出てきたのは笑い声ではなく、「にゃ~」と言う鳴き声だったけどね。
まぁ、おかげで、葬式の席で笑い出す、と言うマナー違反をせずに済んだけどね。
・・・ボクの葬式なのに、ボクが気を遣うのも変な話だけどね。
いや、別に、そこまで悲観することではないってことはわかっているんだ。
だって、たかが猫になったくらいだよ?
あのまま死んで居るよりはマシってものだろう?
・・・いや、場合によっては、あのまま死んでいた方がよかったかも知れないけどさ。
でも、ボクは、あのまま死んでしまわなくてよかったと思う。
だって、猫になったとは言え、こうして生きているんだから。
生きてさえいれば、どうとでもなるんだ。
そりゃ、人間だった頃と同じようには生きられないけどさ・・・
・・・考えてみれば、どっかの金持ちの飼い猫になれば、バラ色生活じゃないかい?
だって、堂々と三食昼寝付きだよ?
しかも、犬と違ってつながれるわけでもないし、
散歩に連れて行かれることも無い(散歩は自由にできる)
それに、ニートや無職(人間で言う三食昼寝付き)と違って、
気ままに過ごしていても何ら後ろ暗いところなんてないんだよ?
そりゃ主人の顔色はうかがわなきゃいけないけど、
ヒモとかに比べたら、主人には「ニャーン」とか甘えとけばいい。
・・・ああ、何て素晴らしい生活なのだろう!!
何だか、堕落した生活を妄想していたら、
猫になったことが、思いの他幸運だった気がしてきたので不思議だ。
もはや、焦燥などこれっぽっちもない。
・・・猫になったんだから、それを悔やむよりも、
猫として生きていく道を模索すればいいだけなのだ。
人生(今は猫だけど)、考え方一つで極楽にも地獄にもなるもんだなぁ。
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でも、その時のボクには、初めてのことだったので、
そりゃもう、情けなくも取り乱しに取り乱したさ。
「うぎゃー!!」って叫んだね、周囲も憚らず。
でも、実際に口から出たのは、「フギャー!!」って鳴く声だったけどね。
力の限り走り回ったね、周囲の目など気にせず。
でも、みんな猫が狂ったように走り回っていても、気にしなかったね。
・・・だって、目が覚めたら、猫になっているんだよ?
これを驚かずに何に驚けって言うんだろう?
って、レベルのショックだったよ、いや、マジで。
しかもさ、確認の為に自分の家に帰ってみたら、
何と、ボクの葬式の真っ最中だったから、もう笑うしかなかったね。
でも、出てきたのは笑い声ではなく、「にゃ~」と言う鳴き声だったけどね。
まぁ、おかげで、葬式の席で笑い出す、と言うマナー違反をせずに済んだけどね。
・・・ボクの葬式なのに、ボクが気を遣うのも変な話だけどね。
いや、別に、そこまで悲観することではないってことはわかっているんだ。
だって、たかが猫になったくらいだよ?
あのまま死んで居るよりはマシってものだろう?
・・・いや、場合によっては、あのまま死んでいた方がよかったかも知れないけどさ。
でも、ボクは、あのまま死んでしまわなくてよかったと思う。
だって、猫になったとは言え、こうして生きているんだから。
生きてさえいれば、どうとでもなるんだ。
そりゃ、人間だった頃と同じようには生きられないけどさ・・・
・・・考えてみれば、どっかの金持ちの飼い猫になれば、バラ色生活じゃないかい?
だって、堂々と三食昼寝付きだよ?
しかも、犬と違ってつながれるわけでもないし、
散歩に連れて行かれることも無い(散歩は自由にできる)
それに、ニートや無職(人間で言う三食昼寝付き)と違って、
気ままに過ごしていても何ら後ろ暗いところなんてないんだよ?
そりゃ主人の顔色はうかがわなきゃいけないけど、
ヒモとかに比べたら、主人には「ニャーン」とか甘えとけばいい。
・・・ああ、何て素晴らしい生活なのだろう!!
何だか、堕落した生活を妄想していたら、
猫になったことが、思いの他幸運だった気がしてきたので不思議だ。
もはや、焦燥などこれっぽっちもない。
・・・猫になったんだから、それを悔やむよりも、
猫として生きていく道を模索すればいいだけなのだ。
人生(今は猫だけど)、考え方一つで極楽にも地獄にもなるもんだなぁ。
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死と再生
気が付くと、ボクの目の前には、「血だらけのボク」がいた。
つまり、「自分の死体を見下ろす」と言う典型的な幽霊をやっていたわけだ。
その時感じたのは、「ああ死んだのか」と言う無味乾燥なものだった。
・・・いや、別に「人間いつかは死ぬさ」とか達観していたわけではない。
どっちかと言うと、まだいろいろとやりたいことがあったし、
まだ生きていたいって言うか、まだまだ死ぬつもりなどなかった。
だが、実際に死んでみると、
「まぁ、死んでしまったんだから仕方が無い」と、妙に割り切れたてしまったのだ。
・・・きっと、気が動転し過ぎて、逆に落ち着いてしまったのだろう。
人間、あまりにも負荷が掛かると逆に無感情になるって言うし、
「自分が死んだ」と言う一大イベントに、軽く現実逃避していたのだろう。
だが、そんなボクの心情などとはお構い無しに、物事と言うのは動いていく。
・・・あの猫(ボクが助けてあげた猫)が、いきなり話し掛けて来たのだ。
「大丈夫で御座いますよ。
助けて頂いた御礼に私の命の一つでお返し致します」
・・・確か、こんな感じだったと思う。
まさか誰かに話し掛けられるとは思っていなかったので、
周囲への注意などまったくしていなかったのだ、うろ覚えでも仕方あるまい。
・・・しかし、よくよく考えれば、言っていることはまったく持って意味不明だ。
「命の一つ」で「返す」って言うことは、
「命」がいくつもあるってことで、しかも、返すことができるのだから。
しかも、その発信源が猫であり、
幽霊であるハズのボクに語り掛けていたのだ。
・・・異常極まりない。
でも、その時のボクは、その異常性に気付く余裕がなかった。
だから、状況を理解しないまま、
「あぁ、それは助かるね」と、反射的に「御礼」を受け入れていた。
・・・いや、受け入れてしまったと言うべきだろう。
ボクの返答を聞いた直後、声の発信源(「あの猫」だと気付いたのはこの時だ)から、
眩い光が溢れ出したかと思うと、その光がボクに流れ込んで来たのだ。
・・・普通だったらパニックになるだろう。
でも、ボクは既にパニックを超えていたようで、。
ボクは、そんな状況すらも淡々と受け入れていた。
そして、その光の侵入と同時に、ボクの意識は急速に薄れていった。
その意識が薄れていく中で、
「・・・では、私はこれで失礼致します。
恩人殿、よき旅路をお過ごし下され・・・」
とか言う、「あの猫」の去り際の言葉が何だか妙に心に残った。
「【PR】スマートフォンに注目!! 【PR】記念日を彩る楽曲 【PR】痛い話、その後 【PR】痛い話 【PR】「割箸事故」の医師、ニ審も無罪 【PR】元次官連続殺傷事件 【PR】元次官連続殺傷事件 【PR】ブルーレイディスクとHD DVD 【PR】エチレンガス防止冷蔵庫 【PR】リンゴの効果は神話級 【PR】キウイフルーツはリンゴと一緒に保存する
つまり、「自分の死体を見下ろす」と言う典型的な幽霊をやっていたわけだ。
その時感じたのは、「ああ死んだのか」と言う無味乾燥なものだった。
・・・いや、別に「人間いつかは死ぬさ」とか達観していたわけではない。
どっちかと言うと、まだいろいろとやりたいことがあったし、
まだ生きていたいって言うか、まだまだ死ぬつもりなどなかった。
だが、実際に死んでみると、
「まぁ、死んでしまったんだから仕方が無い」と、妙に割り切れたてしまったのだ。
・・・きっと、気が動転し過ぎて、逆に落ち着いてしまったのだろう。
人間、あまりにも負荷が掛かると逆に無感情になるって言うし、
「自分が死んだ」と言う一大イベントに、軽く現実逃避していたのだろう。
だが、そんなボクの心情などとはお構い無しに、物事と言うのは動いていく。
・・・あの猫(ボクが助けてあげた猫)が、いきなり話し掛けて来たのだ。
「大丈夫で御座いますよ。
助けて頂いた御礼に私の命の一つでお返し致します」
・・・確か、こんな感じだったと思う。
まさか誰かに話し掛けられるとは思っていなかったので、
周囲への注意などまったくしていなかったのだ、うろ覚えでも仕方あるまい。
・・・しかし、よくよく考えれば、言っていることはまったく持って意味不明だ。
「命の一つ」で「返す」って言うことは、
「命」がいくつもあるってことで、しかも、返すことができるのだから。
しかも、その発信源が猫であり、
幽霊であるハズのボクに語り掛けていたのだ。
・・・異常極まりない。
でも、その時のボクは、その異常性に気付く余裕がなかった。
だから、状況を理解しないまま、
「あぁ、それは助かるね」と、反射的に「御礼」を受け入れていた。
・・・いや、受け入れてしまったと言うべきだろう。
ボクの返答を聞いた直後、声の発信源(「あの猫」だと気付いたのはこの時だ)から、
眩い光が溢れ出したかと思うと、その光がボクに流れ込んで来たのだ。
・・・普通だったらパニックになるだろう。
でも、ボクは既にパニックを超えていたようで、。
ボクは、そんな状況すらも淡々と受け入れていた。
そして、その光の侵入と同時に、ボクの意識は急速に薄れていった。
その意識が薄れていく中で、
「・・・では、私はこれで失礼致します。
恩人殿、よき旅路をお過ごし下され・・・」
とか言う、「あの猫」の去り際の言葉が何だか妙に心に残った。
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猫になった日
猫は、どちらかと言うと好きだった。
「犬と猫、どっちが好き?」と聞かれれば、
「猫」と答える位には、猫が好きだった。
しかし、「一番好きな動物は?」と聞かれた時は、
「熱帯魚」と答える位に、猫が大好きなわけではなかった。
・・・それがボクにとっての「猫」だった。
それは、特に何の予定も無かった日曜日だった。
ボクは、近所の公園を散歩しながら、
「すっかり寒くなったなぁ」
などと、季節の移り変わりを楽しんでいた。
その帰り道ことだ。
何を血迷ったのか、車道に飛び出した猫がいた。
普通だったら、見なかったことにするだろう。
その時はイヤな気分にはなるが、そのうち忘れる。
相手が人間だったならまだしも、
見ず知らずの猫の為に己の身を危険に晒すなんてバカげている。
・・・でも、その時のボクは、反射的に動いていた。
考えるよりも先に体が動く・・・
そんなことなど生まれて初めてだった。
・・・そして、同時に人生で最後のことにもなった。
そうだ。
ボクは死んだのだ。
車道に出て猫を歩道に投げ飛ばした後、
必死に自分も歩道に戻ろうとしたが、間に合わなかった。
迫り来る乗用車がやけにスローに見えた。
身体は動かないのに、世界だけはやたらゆっくり流れ、
「ああ、きっとこれが走馬灯ってヤツなんで」とか考えていると、
とてつもない衝撃の後、気が付けばボクは宙を舞っていた。
落下している瞬間もやけに遅く感じたが、
「ズシャッ!!」と言う着地音が聞こえたところで意識は無くなった。
運転手の「何てこった」と言う顔が焼きついているのが、何だか虚しかった。
・・・「お前以上にボクの方が『何てこった』なんだけどなぁ」とツッコみたかった。
ってな風に、本当はここでボクの人生は終わっていたはずだった。
しかし、ボクが助けた猫が恩義を感じたらしく、
その「七つあると言われる命」の「一つ」をボクに分け与えてくれたのだ。
おかげで、ボクは「人生」を終えなくて済んだ。
ただ、一つだけ文句を言うとしたら、
「何で猫になってるんだ!!」と言うことだろう。
・・・まぁ、「猫の命」を分けてもらったのだから、
猫として復活するのは、当然と言えば当然かも知れないが。
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「犬と猫、どっちが好き?」と聞かれれば、
「猫」と答える位には、猫が好きだった。
しかし、「一番好きな動物は?」と聞かれた時は、
「熱帯魚」と答える位に、猫が大好きなわけではなかった。
・・・それがボクにとっての「猫」だった。
それは、特に何の予定も無かった日曜日だった。
ボクは、近所の公園を散歩しながら、
「すっかり寒くなったなぁ」
などと、季節の移り変わりを楽しんでいた。
その帰り道ことだ。
何を血迷ったのか、車道に飛び出した猫がいた。
普通だったら、見なかったことにするだろう。
その時はイヤな気分にはなるが、そのうち忘れる。
相手が人間だったならまだしも、
見ず知らずの猫の為に己の身を危険に晒すなんてバカげている。
・・・でも、その時のボクは、反射的に動いていた。
考えるよりも先に体が動く・・・
そんなことなど生まれて初めてだった。
・・・そして、同時に人生で最後のことにもなった。
そうだ。
ボクは死んだのだ。
車道に出て猫を歩道に投げ飛ばした後、
必死に自分も歩道に戻ろうとしたが、間に合わなかった。
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身体は動かないのに、世界だけはやたらゆっくり流れ、
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とてつもない衝撃の後、気が付けばボクは宙を舞っていた。
落下している瞬間もやけに遅く感じたが、
「ズシャッ!!」と言う着地音が聞こえたところで意識は無くなった。
運転手の「何てこった」と言う顔が焼きついているのが、何だか虚しかった。
・・・「お前以上にボクの方が『何てこった』なんだけどなぁ」とツッコみたかった。
ってな風に、本当はここでボクの人生は終わっていたはずだった。
しかし、ボクが助けた猫が恩義を感じたらしく、
その「七つあると言われる命」の「一つ」をボクに分け与えてくれたのだ。
おかげで、ボクは「人生」を終えなくて済んだ。
ただ、一つだけ文句を言うとしたら、
「何で猫になってるんだ!!」と言うことだろう。
・・・まぁ、「猫の命」を分けてもらったのだから、
猫として復活するのは、当然と言えば当然かも知れないが。
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はじめに
はじめまして、landmaleと申します。
このブログは「猫になった人間」をテーマにした日記のような小説です。
(「もし猫になってしまったら?」と言うシミュレーションでもありますね)
何気ない日常に訪れた「劇的な変化」。
しかし、それでも利用できるなら利用してしまうのが人間です。
「人の頭脳を持つ猫」と言う立場を最大限に活かす方法は何でしょう?
・・・「吾輩」とともに考えてみませんか?
あ、「吾輩は猫である」とは関係があるようで関係ないかも知れません。
読んでいただいた方が少しでも楽しんでいただけるような小説を目指しますので、
稚拙な部分は目立つでしょうが、暖かい目で見守る気持ちをよろしくお願いします。
このブログは「猫になった人間」をテーマにした日記のような小説です。
(「もし猫になってしまったら?」と言うシミュレーションでもありますね)
何気ない日常に訪れた「劇的な変化」。
しかし、それでも利用できるなら利用してしまうのが人間です。
「人の頭脳を持つ猫」と言う立場を最大限に活かす方法は何でしょう?
・・・「吾輩」とともに考えてみませんか?
あ、「吾輩は猫である」とは関係があるようで関係ないかも知れません。
読んでいただいた方が少しでも楽しんでいただけるような小説を目指しますので、
稚拙な部分は目立つでしょうが、暖かい目で見守る気持ちをよろしくお願いします。






